日本時間の9月13日未明にApple Event『Wonderlust』が開催され、
iPhone 15シリーズなどの新製品が続々と発表されました。
今回のイベントで発表された内容をご紹介します。
iPhone 15 / iPhone 15 Plus
・カラーはピンク、イエロー、グリーン、ブルー、ブラックの5色展開。
最大の特徴は、特殊技術で素材に色を浸透させた
カラーインフューズドガラスのボディ。
ガラスの内側に色が付いていた従来の背面仕上げから変わり、より高い質感に。
・Super Retina XDRディスプレイ。
屋外でのピーク輝度がiPhone 14と比べて最大2倍になりました。
セラミックシールドが施され、より割れにくくなっています。
・フレームには航空宇宙産業レベルのアルミニウムを採用。
高い耐久性を備えています。
角も丸くなりこれまで以上に心地よく手に収まります。
・メインカメラは48MP(メガピクセル)。
ポートレートモードも進化。
撮影したあと、複数の被写体の間でピントを切り替えることも可能に。
・待望のUSB-Cコネクタ。
iPhone 15からは充電規格がUSB-Cに変わります。
AirPodsやEarPodsにもUSB-Cが導入され、
これからは一つのケーブルで充電できるようになります。
・Proのユーザーに人気の、直感的な体験を生み出すDynamic Island。
ピザの配達状況を追跡しながら、試合の状況を確認できたり、
搭乗ゲートや搭乗時刻までの時間を確認することも可能に。
・通話の際の背景ノイズを除去する「声を分離」機能。
人混みでの通話でも、より大きくはっきり声を届けることができます。
・A16 Bionicチップを搭載。
より少ない電力消費で、高いパフォーマンスを実現。
Pro用のチップとして開発されたものがノーマルラインに降りてきました。
・iOS 17搭載。
iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Max
・カラーはナチュラル、ブルー、ホワイト、ブラックの4色展開。
ブラシ仕上げが美しく、どのカラーも上品な印象です。
・航空宇宙産業レベルのチタニウムを採用した初めてのiPhone。
頑丈かつ、史上最も軽量なProモデルです。
軽量化と新しいエッジにより手によく馴染みます。
・スイッチからアクションボタンへ。
側面のスイッチがアクションボタンに変わりました。
デフォルトでは着信モードと消音モードの切り替えに設定されていますが、
カメラやボイスメモなどよく使う機能を割り当てることが可能です。
・A17 Proチップを搭載。
新しいCPUは最大10%速くなり、
ハイエンドのデスクトップPCにも迫るパフォーマンスに。
パフォーマンスと効率性の向上、複雑なアプリの実行、
新たなレンダリング機能の追加に焦点を当てたGPUは
ピーク時のパフォーマンスが最大20%速くなりました。
より少ない消費電力で高品質のグラフィックスを実現した、
A17 Proチップの登場により、
これまではコンソール版やMac版のみだったゲームが
iPhone 15 Proで遊べるようになります。
・史上最高のカメラシステム。
48MPのメインカメラに、iPhone 15よりも大きなセンサーを搭載。
暗いところでもディテールまでとらえます。
メインカメラレンズを24mm、28mm、35mmから選べるほか、
Pro Maxは、iPhone史上最大となる
120mmレンズを使った5倍光学ズームが可能になります。
手ぶれ補正も進化しました。
また年内には空間ビデオ撮影機能が登場予定。
超広角カメラとメインカメラを使って3Dビデオを撮影し、
Apple Vision Proで思い出を振り返ることもできます。
・USB-3対応。
オプションのUSB 3ケーブルを使用すれば、
これまでより最大20倍速いファイル転送ができます。
・iOS 17を搭載。
Apple Watch Series 9
・アルミニウムケースは、ピンク、ミッドナイト、スターライト、シルバー、
(PRODUCT)REDの5色展開。ステンレススチールケースは、
ゴールド、シルバー、グラファイトの3色展開です。
・Apple Watch史上最強のパワフルなチップ、S9 SiPへの刷新。
S8チップと比較して60%も多い56億個のトランジスタを搭載し、
GPUは30%高速に。また新しい4コアNeural Engineによって、
機械学習のタスク処理が最大2倍速くなります。
・Siriの機能の向上。
Siriへのリクエストが、すべてデバイス上で処理されるようになることで、
クラウドへのアクセスが不要になり、通信環境のよくない場所でも
反応が遅くなることがありません。
音声入力の精度も最大25%アップしました。
・「iPhoneを探す」機能の強化。
iPhoneのある方向や距離を教えてくれるようになります。
・ディスプレイの最大輝度が、2,000ニトに向上。
Apple Watch Series 8の2倍の明るさで、野外でも見やすくなります。
・新しいジェスチャー「ダブルタップ」。
ディスプレイに触れずにApple Watchを操作することが可能に。
人差し指と親指をトントン、と2回タップするだけで、
電話に出る、通知を開く、音楽を再生/一時停止する、
タイマーの停止などの操作ができるようになります。
この機能は、10月のアップデートで登場予定です。
・watchOS 10を搭載。
より多くの情報をひと目で確認できるように
ほぼすべてのアプリが再設計されたほか、
Digital Crownを回すことで、スマートスタック内のウィジェットを
表示できるようになります。
Apple Watch Ultra 2
・ケースには軽くて耐久性のあるチタニウムを採用。
カラーはナチュラルの1色。
Apple Watch Ultraからのマイナーアップデートです。
・Apple Watch Series 9と同じく、S9 SiPを搭載。
新しく登場する魔法のようなジェスチャー、
「ダブルタップ」ももちろん使用可能です。
・Apple Watch史上、最も大きく、最も明るいディスプレイ。
最大3,000ニトの明るさを実現しており、強い日差しの下でも見やすくなります。
・新しい文字盤、モジュラーUltra。
ディスプレイの外側のエッジを使って、
高度や水深や経過秒数などをリアルタイムで表示できます。
・2日以上使えるタフなバッテリー。
通常の使用なら1回の充電で最大36時間、
低電力モードでは最大72時間使えます。
・あらゆる環境に対応。
動作温度は-20℃〜55℃、動作範囲は-500m〜9,000mと、
極端な気温や厳しい標高にも対応できる装備を持っています。
他にも、ランニングやハイキング、ウォータースポーツなど
あらゆるアクティビティで活用できる機能と強度も備えています。
Carbon Neutral
Appleは「2030年までにすべてのApple製品をカーボンニュートラルにする」という取り組みを進めています。今回発表された製品の設計にも、この取り組みが大きく関わっています。
iPhone 15では、100%再生コバルトを使用したバッテリーを搭載しており、再生された木材繊維、または責任ある方法で調達された木材繊維を99%使用したパッケージを採用しています。
また、Apple Watch Series 9のケースには100%再生アルミニウム、Apple Watch Ultra 2のケースには95%再生チタニウムを使用するなど、主要部品に再生金属を使用しています。再設計されたバンドにも、廃漁網素材などの再生素材が使用されています。また、カーボンフットプリントを減らすため、すべてのApple製品でレザーが廃止されます。新たな選択肢として、再生素材を68%使用した新しい生地、ファインウーブンが登場しました。このファインウーブンは、Apple Watchのバンドだけでなく、iPhoneのケースやウォレットにも導入されています。
最後に
iPhoneのUSB-Cコネクタ導入にはじまり、ProモデルのA17 Proチップ、カメラ機能の向上、Apple Watchの新しいジェスチャー「ダブルタップ」などさまざまな発表がありましたが、みなさんはどの内容が気になりましたか?
今回発表された製品はすべて9月22日(金)から販売開始です。楽しみですね!
[公式サイト]
Apple Event:https://www.apple.com/jp/apple-events/